読書メモ、ゲームメモ。

ゲド戦記

おまかせ~♪
  おまかせ~♪
    ゴローにおまかせ~♪

などと歌いながら、今日は映画鑑賞に行ってまいりました。
今年劇場で映画を観る14作目に選んだのは、今週公開の、
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ゲド戦記

私がこの原作を読んだのは、ずいぶん昔。
当時は3巻までしか刊行されておらず、
当然、三部作で完結していると、思われていた、本シリーズ。

詩的で情感の溢れる感じの物語で、個人的に大好きでしたし、
ファンタジー的世界観感、というものを構成している原点的名作として、
すべての人にとって、必読図書といえる、名作ですよね。
もっとも、4巻以降は読んでいませんが。

で、今回、この作品が、作者本人の依頼で
スタジオジブリによって映画化されると聞いて、
私、大変楽しみにしておりました。

まあ、経験のない、宮崎駿の息子さんの初監督作品であるとか、
試写会の評価や、おすぎさんの批評など、散々だったりとか、
CMで、テルーのセリフが棒読みだったりとか、
不安も色々ありましたが、封切りで観てまいりました。

感想は、まあ、ゲド戦記が原作だと思わなければ、
こんなもんかなぁ。と。

実際、宮崎 駿 以外の方が監督のジブリ映画は、
言うほど面白くないですし、ネコの恩返しとか、山田君なんか、
こんなんだったとおもいます。

じっさい、ポンポコをまた観るくらいだったら、
ゲド戦記を、もう一回観にいきますよ。ええ。

だから、世間で言われるほどは、酷い内容ではないと思います。
むしろ、素人同然でも、他の監督程度のジブリ作品を撮れたのですから、
流石はカエルの子はカエル、と、誉めてもいいんじゃないでしょうか。

ただ、ゲド戦記の映画化というと、少し首をひねります。

チョット気になったので、原作の3巻を帰りに買ってきて、
パラパラと、気になった部分だけ、見てみたのですが、
やっぱり、あれは違うよな。とおもいます。

3巻のテーマって、1巻2巻のテーマを引き継いで、
次代への継承や希望、というものがあったともうのですが。

映画では、原作の4巻に出てくるテルーっていう、
ファイアーエンブレムのチキ みたいな女の子がでしゃばりすぎていて、
甘ったれの引きこもりの男の子がが何とかやる気を取り戻す、
程度のテーマ性しか伝わってきません。

原作のセリフで、ゲドのセリフですが、

「レバンネン、そう、そなたはレバンネンだ。
よいか、この世に安全などというものはないし、
完全な終わりというものもない。
言葉を聞くには静寂がいる。星を見るのには闇がいる。
踊りという物はいつもがらんどうの穴の上で、
底知れぬ恐ろしい割れ目の上で踊らされるものさ。」

というシーンがあります。やり取りはこの後も続きますが、
ゲドが怖気づいたアレンを叱咤するシーンです。

すごく良いセリフだとおもいますし、言いたいこともわかります。
何年もたったいまでも、この辺の件は心の中に残っていました。

映画だと、テルーに安易に励まされて、ホイホイやる気になるんですよね。
女の子に尻をはたかれて、調子に乗って、なんとかやる気を出すって、
まあ、いまどきの主人公像なのかもしれませんけどね。

なんか、アレンのダメダメな感じだけが、めだってしまって、
本来のテーマって、なんだったのだろう、という感じになってしまってます。

お話の筋も、半分くらいまではこんなもんかな?とおもいましたが、
それ以降、ちょっと、中だるみというか、微妙でしょうか。

結局、ゲドって何にもしてないよなぁ。とか、
クモって、何で、世界の安定を崩すほどの計画を進めているのに、
奴隷を売って小銭を稼いで喜んでるの?とか、
最後、召還魔法 バハムート 使ったみたいだったよね。

とか言う感じの感想しか残らなかったかなぁ。

私はまあまあだと思いましたが、
でも、お金は返ってこないよね、
って、感想を言ってる人がいて、おかしかったです。(笑)

まあ、美術とかは、それなりに、綺麗でしたし、
はっきり言って、わかる人以外にはマイナーだった、
ゲド戦記が、一気にメジャーなタイトルになったことはうれしいですし、
観た後の感じも、ある程度爽やかなので、
コレはコレでよかったんじゃないかなぁ、と、思いました。
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by maruharoco | 2006-07-29 20:54 | 映画 メモ
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