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さて、今日も劇場へ。
嫌われ松子の一生 この映画、たぶん、去年の今ごろから、予告編やってた気がします。 監督は、下妻物語の、中島哲也 。 だいぶ長い間期待していましたが、 今年に入ってから、原作の上巻を読んで… チョット重いっていうか、救いがなさそうな、微妙な感じかなぁ。 等と思って、原作は下巻を読んでません。 CM等で観た感じでは、全然違う、派手な感じになっていますが、 どうなんだろうなぁ、と、不安一杯で観にいきました。 そのあたりの感想としては、意外に原作に忠実な筋運びという感じでした。 ミュージカル風味に関しては、RENTを観た後なので、だいぶ慣れて、 そういうもんだと、演出として自然に入れましたし。 さて、お話は、主人公の大学生が、ひょんな事から、 叔母の松子の訃報を聞き、松子のマンションの引き払いにいって、 次第に、その生き様と、死に様に迫っていく。といった感じ。 (注・映画は、もっと全然別なはじまり方をしますが(笑)) 話の筋としては、松子の零落していく様を描いた、 救いの無い転落物語なんですが、 その原作の悲劇性を、ミュージカル的な派手な演出で、 娯楽作品として、悲喜劇に仕上げてますよね。 人生はクローズアップで見れば悲劇。ロングショットで見れば喜劇 。 原作が好きな方だったら、首を傾げそうな気のする、 賛否両論ありそうな演出の数々ですが、 派手な演出を入れて、一歩引いた視点で語る事によって、 同じ話の筋でも、喜劇要素を高めた。そういうことなんでしょう。 邦画に良くあるような、ただ、暗いだけの映画作りで、 嫌われ松子の一生 を、映画化してたら、 とても観れたものじゃなかったでしょうし、 少なくとも私はそういうのは、絶対観ません。ええ。たとえ、無料でも。 その点、本作は、見終わった感想も(意外と、)爽やかで、 良かったですよ。ええ。 また、今回映画を観て気づいたのですが、この物語の事象って、 誰にでもありうる事柄を描いている、とも、 普通の人が体験するはずの無い、とんでもない人生、とも、 どちらにも取れる、出来事なんだなぁ。 なんて、チョット思いました。 しかし、この監督の映画の、冒頭って、 下妻物語もそうでしたけど、なんというか、唖然というか、 なんか、良くわかんないうちに始まってた。 そんな感じで、独特ですよね。 色々、映画の中に仕掛けも一杯あって、 なかなか楽しいですよね。 音楽もなかなかいいと思いますし。印象的で。 今年上半期で観た、映画12本の中で、 RENT、トムヤンクン と、並んで、かなり良かったです。
by maruharoco
| 2006-05-28 23:09
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